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美術史上の蜜蝋の光 映画『レンブラントの夜警』

# by puchihani | 2008-12-23 00:00 | 蜜蝋の歴史
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1600年代にオランダで生まれたレンブラント。

2008年1月日本で公開された映画「レンブラントの夜警」監督ピーター・グリーナウェイのインタビューで蜜蝋が登場します。

「・・・1580年代までは人々は太陽が沈めば眠り、太陽が昇れば起きるという、自然の光に合わせた生活を送っていたわけが、蝋燭の生産技術の発達がそれを変えることになった。それ以前は、西ヨーロッパで蝋燭が買えるのは裕福な人々、つまり、貴族や教会に限られていた。当時、人工的な明かりとしては蜜蝋を使っていたからね。1本の蝋燭を作るのに何匹の蜂を必要とするか考えてみるといい(笑)。

ところが、1600年頃になって技術が進んでパラフィン蝋燭が発明され、当然ながら大量生産が可能となり安く買えるようになった。そんなわけで、ブルジョワジーや労働者階級でも上のほうに属する人々は明かりのある時間を延長させることができるようになったわけだ。もちろん、パラフィン蝋燭はあまり効率がいいとは言えなかった。臭いし、消えやすいし、すぐに燃え尽きてしまう。でも、ほとんどの家庭が買えるくらいに安いものだった。

もちろん、それは画家たちにとってもものすごく大きな変化となった。人工的な光を使って、室内や場合によっては外の風景を描くようになったわけだ。これこそ、人工的な光による視覚的な実験の始まりであり、すなわち17世紀初頭には映画的な試みが始まっていたと想像できるだろう。・・・」

(シネマファクトリー参考)

1600年代のオランダ画家の絵画というと、レンブラントの作品の他にもフェルメールの『真珠の耳飾りの少女』を思い浮かべます。

光と影を使って絵に意味を与える、・・・この陰影の根本は蝋燭でした。パラフィンを使用した経済的な蝋燭の普及により、描画技術の幅が広がったということですね。

しかしながら、教会で宗教上使用される高価な蝋燭が「蜜蝋」ということは、蜜蝋は貴重だったことがうかがえます。個人的には1600年代というとレンブラントの後に登場するバッハが気になりますが、作曲する際にはどんな蝋燭を使っていたのかしら?と思います。

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